県立広島大で経営を学ぶ在学生の声 vol.2

　私は高校時代，広島県内の大学に進学し，広島県内で働きたいと漠然と考えていましたが，志望校や志望分野を明確に絞っているわけではありませんでした。県立広島大学の経営分野を受験することを決めたのは，高校の先生のアドバイスがあったからです。「島耕作シリーズ」が好きでビジネスに関心をもっていたこと，オープンキャンパスで模擬講義を受けたことも県立広島大学地域創生学部経営分野の受験を後押ししました。

　１年次は履修科目数が多く，しかも共通教育科目を多く履修する必要があり，最初はちょっと大変だなと思いましたが，１年次後半からは興味のある経営分野の専門科目を履修するようになりました。「マーケティング概論」や「簿記原理」などの科目では，私の知らない経営理論や経営の実態（裏側？）などを多角的に学ぶことができ，単なる数字や計算では測れない企業経営の魅力を知ることができました。
　私は入学以来，「暇をつくらない」ことを大学生活のモットーとしました。「大学時代は人生の夏休み」ともいわれますが，私は時間を有効に使える大学時代だからこそいろいろなことに挑戦しようと考え，サークル活動にもアルバイトにもインターンシップにもボランティア活動にも精一杯取り組んできました。これらの活動を通じて，(1)当たり前こそ大事，(2)情けは人のためならず，(3)自分の軸をつくり，楽しむことが大事，ということを強く実感しました。

　３年次からは，管理会計を専門とされる足立先生のゼミに入り，仲間とともに論文作成や地元企業との交流活動に取り組んできました。論文テーマは「社会心理の変化が流行歌歌詞に与える影響」で，流行歌の歌詞分析をもとに時代とともに人々のジェンダー意識が変化してきたことを指摘しました。企業との交流活動では，社長インタビューや社内見学等を通じて，この企業の魅力を発掘，発信する取組みを行いました。これらの活動を通じて，ともに作業する仲間との分担?協力の重要性を再認識しました。
　卒業論文のテーマはこれから具体的に設定するところですが，私自身の大学生活を振り返る意味も込めて，大学生の生活行動や社会的ネットワークについて調べられたらいいなと考えています。何をどのように分析し，明らかにしていけば自分自身も楽しいと感じられるかという観点から，具体的テーマを設定し，とことん調査，分析したいと考えています。

　卒業後は広島県内企業への就職を予定しています。大学で得た知識と経験を活かしながら仕事を行うとともに，進学や就職で広島県を離れた仲間とのネットワークの中心（ハブ）として機能し，ともに広島県を盛り上げていきたいと考えています。
　高校生の皆さん，自分の「好き」を探究できる大学を選び，そこで得た学びと経験をもとに，自分の人生を目いっぱい楽しみましょう。ゼミ活動で歌詞分析を行った楽曲の１つにKinki Kidsの「愛されるより愛したい」にはこういう歌詞があります。「怖がらずにそのドアを開けばいいだけ」